私が古民家に携わるきっかけとなったのは奇しくも古民家の解体からでした。
築150年の古民家を解体し、現代風の新築に立て直したことがありました。
解体現場に立ち会ったとき、お母様が涙を流しながらじっと見つめていました。
内装や設備は劣化していたものの柱や梁はしっかりしていて、本当に立て直しは必要だったのか?そんな疑問が沸き上がり古民家のことを深く知るきっかけとなりました。

勉強していく上で古民家の魅力や特性を知り、再生や活用の可能性が十分できることに気づかされました。今では自分も古民家を耐震改修とリノベーションをして安心・安全・快適に住んでいます。

日本伝統再築士会では、伝統構法建築物独自の診断、改修の方法を確立し、伝統構法建築物の保存、有効的な活用ができるよう活動を進めて行きます。また、未来の子どもたちへ日本の伝統・文化を伝えるために再利用可能な資材を活用し、環境に配慮した家づくりをおこない「持続可能な循環型建築社会」の創造を目指します。

古民家の維持や有効活用、耐震性、その他の悩みなど、どこに相談すれば良いか困っておられる方は、是非お気軽にご相談下さい。

一般社団法人日本伝統再築士会三重支部 代表理事 小林 建一